Vol.3 元・宮崎椅子製作所スタッフだったライターが語る『宮崎椅子』の魅力

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    宮崎椅子製作所で7年近く勤めた経験を持つライターが
    自身の体験をもとに、その椅子の魅力をありのままに語る!


    宮崎椅子の魅力
    ■第3章 「花も嵐も踏み越えて…」

    宮崎椅子製作所から誕生してきたチェアやソファ、テーブルたちは、
    みんな図面からポンっと飛び出したものではありません。
    デザイナーから提出された図面をもとに、原寸大の試作品を生み出すことから始まり、
    そこから「ああでもない、こうでもない」と、デザイナーと職人との真剣勝負が始まります。
    でも、その「ああ」も「こう」も、全ては座り心地や使いやすさ、手触りに見た目、といった、
    使い手の喜びにつながるための課題や目標ばかり。
    『妥協』という言葉は、宮崎椅子製作所ワークショップの辞書にはありません。
    現在販売されている商品の数々は、デザイナーと職人という荒波にもみくちゃにされながらも、
    見事に花開いた、ほとんど『申し子』とも言えるほどの、努力の賜物ばかりなのです。

    長く付き合うパートナーは、せっかくですから、ワークショップという冒険を乗り越え
    経験値を積んだ、宮崎椅子製作所の勇者たちからお選びになってはいかがでしょうか?
    きっとあなたに寄り添ってくれる、頼もしい1脚が見つかるはず!

    by 板東 悠希


    ■宮崎椅子製作所謹製の商品が誕生するまでには
     その1つ1つが苦難と試練の数々を経験しているのです。

    宮崎椅子製作所では、製造休止となっているものも含めると、
    いままでに80種類ほどのものが、製造開発されてきました。
    もちろんのことながら、デザイナーさんごとに特徴があり、
    各商品の表情は当然それぞれ違うのですが、どのイスからも
    感じられるのは、『シンプルながらもディテールにこだわりが光る』
    という点と、『木の持つあたたかさが活きている』という点が、
    共通しているように思います。

    宮崎椅子の魅力宮崎椅子の魅力
    宮崎椅子製作所の工場ではNCと呼ばれる複数の工作機械がフル稼働しているのですが、
    「最新鋭の機械もあくまでも手の延長線上にある道具(ツール)の1つとして使いこなす」という考え方。
    木取りをしたあとの木材から、各パーツへの切削やボーリングを施すのがNCの役目です。
    3次元の精巧な形にも削り出すこともできるNCもあり重宝されているのですが、
    最終的な判断をするのは、人の手と目。
    研磨をしたり、組み立てたり、出荷前に検品したり…という節目節目の大切な工程は、
    製作に携わる約60本の手と約60個の目をフルに使って、1つ1つ丁寧に行っています。

    そんな宮崎椅子製作所で開発されているイスをはじめとする家具たちは、
    デザイナーが提出した図面どおりに作られているわけではありません。

    宮崎椅子の魅力宮崎椅子の魅力
    デザイナーと職人が、工場で一緒に木粉にまみれながら、
    「ここをもうちょっと削ろうか…」
    「そこはもっとこう変えたほうがいいかもしれないな…」など
    、実寸の試作品を前にして相談しながら手を加えて作り上げていく
    『ワークショップスタイル』で、商品開発を進められています。

    海外のデザイナーたちも、このために海外からわざわざ宮崎椅子までやってくるのです。
    例えば、1950〜60年代に活躍した、カイ・クリスチャンセン氏(No.42やペーパーナイフソファのデザイナー)も、御年88歳にもかかわらず、ワークショップのためだけに宮崎椅子にデンマークから単身でやってきて、今も開発に心血を注いでいます(驚)!

    そして、宮崎椅子製作所の商品開発には期限というものもありません。
    デザイナーと職人とが、互いに改善点を探り出し、改良を重ね、議論をし、
    次の試作を作って、また改善点を探して…という工程を繰り返し、
    よりよい商品を生み出そうという信念のもと、開発を進めます。
    ワークショップを間近で目にした私も気づいた、絶対に譲れない最優先事項は『座り心地』です。
    座り心地は、図面の中だけでは判断できない部分も多く、試作を作って、デザイナーや
    職人だけでなく、その辺に居合わせたスタッフもみんなが座ってみることで、
    感想や意見を集積していきます。
    試作は2度か3度で開発完了となることもありますが、それ以上に回数を重ね、
    デザイン提案からお披露目までに数年を費やすというようなこともしばしば…。
    でも、それだけ妥協を許さないという姿勢が、そこには表れていると感じます。

    『母をたずねて三千里』じゃないですが、一つ一つのイスたちが、さまざまな荒波を乗り越え、
    壮大な冒険をし、時を越えて作り出されているということに涙しろ、とまでは言いませんが、
    イス選びのときに、実物を見るだけではなく、触ったり座ったりして、労をねぎらってやってください。
    そして、もしそのイスがあなたのおうちにお嫁入りすることができたとしたら、イスにとっては
    それ以上の親(デザイナー&職人)孝行はございません。

    そして、お客様にとってそんなイスとの出会いが、新しい家族の一員との記念すべき船出となり、
    今後ステキな時間をともに共有していかれることを祈っております。

    次回は 番外編 をお届けいたします。。


    ※記事内容や画像等すべて転載転用禁止いたします。


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